手織り (手工芸) から産業革命が起こり、機械化 (工業化) され画一的で生産性のみを追い求める大量生産・大量消費のものづくりではなく、職人が生み出す手織りの質感をグローバルに表現するものづくりがしたいと 2010 年からオールハンドメイドにこだわった自社ブランドを立ち上げた KUSKA。そのメイン商品を男性の美意識の象徴であるネクタイに絞り、 10 年展開してきました。
そして、より多くの方に KUSKA が生み出す手織り生地の豊かな表情に触れて感じてもらいたい。そんな想いからネクタイブランド「KUSKA」から「kuska fabric」に生まれ変わりました。
kuska fabric は 1 つ 1 つの素材と対話をし、1越しひとこし職人の手仕事から生まれる豊かな膨らみと陰影、そして優しい風合いを未来に届けます。
kuska fabric は「丹後織物 300 年の美しいものづくりと誇りを胸に」唯一無二のグローバルブランドを目指します。
kuska fabric の手織りは素材に空気を含ませながらゆったり織る3次元の織物を生み出しています。
糸・撚糸・精錬・ノンフィル加工・染色・手織り・湯のし・縫製、全て最高峰の日本の着物を作る丹後縮緬の技術を駆使しながら緻密に素材の企画・織物設計を行い、その最後に職人の手・足・体を使い織り仕上げる。その「人間の感性と手仕事が生み出す偶然性」が生地の豊かな「膨らみ」「質感」そして「光の陰影」となり、それこそが唯一無二の kuska fabric なのです。
光のプリズム効果を最大限に利用しシルク繊維を立体的にゆっくりと空気を含ませて手で織る事でシルクを乱反射させ他には出ない光沢を生み出している。
絡み織りとは = 着物の絽・紗・羅と最高峰の織物。
縦糸が交差する為、機械織りでは織る事がとても困難な織物組織です。
機械織りは同じリズムで織るが、手織りは職人のリズムで織る事で数ミクロン単位に織物に表情を出す事ができる。
2008 年に今まで織っていた機械織機を全て鉄くずとして処分し、約 40 年前の廃業された手織り機をもらい受け、骨組や使用出来る部材は再利用しながら、幅・長さ・高さをオリジナルに作り変えて、機械用のダイレクトジャカードを取り付け独自の手織機を作り出した。
kuska fabric は昔の手織りに戻すのではなく、手織りから現在は機械化され、手織り・機械の良い部分をハイブリットさせた新しい手織機になります。